PR:クラウドベンチマークを無償で公開するCloudHarmony。その理由と手法を聞いた

2012年8月1日

クラウドのベンチマークに特化した企業、それが米CloudHarmonyです。同社はWebサイト上にAmazonクラウドやRackspace、Softlayer、IBM SmartCloud、国内クラウドベンダのIDCフロンティアなど、主要なクラウドのベンチマークをインスタンスの種類別に公開。ビルドやWeb性能、データベース性能、CPUやディスクI/Oなどさまざまなメトリクスで誰でも自由に比較できるようになっています。

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CloudHarmonyとはどのような会社なのか、なぜ無料でベンチマークを公開しているのか、クラウドのベンチマークの課題とは何か。同社の創業者であるJason Read氏に話を聞きました。聞き手はPublickey新野淳一です。

クラウドは状況が変化するため、継続調査が必要

fig CloudHarmony創業者のJason Read氏。

──── CloudHarmonyはどんな会社ですか、なぜクラウドのベンチマークを始めたのでしょうか?

Read氏 もともとCloudHarmonyを始める前に、自分たちでこういうデータが必要になって他社にクラウドのベンチマークを依頼していたのです。そして3年前にCloudHarmonyを設立して、いまは5人の従業員がいます。そしてクラウドベンチマークのデータをWebに公開しています。

ハードウェア構成が明確な物理サーバに比べ、クラウドは複数のレイヤから構成されており、仕様も公開されていないため、あるクラウドと別のクラウドの性能を直接比較することは容易ではありません。クラウドのユーザーはそうしたものを比較して選ばなければならず、私たちのベンチマークはその一助になると思います。

──── 従来のサーバのベンチマークとクラウドのベンチマークにはどのような違いがありますか?

Read氏 ベンチマークのプロセスは従来のサーバのベンチマークと違いはありません。ただし、物理サーバならベンチマークの結果がその後変化することはありませんが、クラウドは状況がつねに変化しています。それはマルチテナントの状況であったり、種類の違うリソースが混在していたり、基盤のハードウェア構成が変わるなど、さまざまな要因があるためです。そのため、何度も繰り返しベンチマークを継続することが求められています。

例えばある大手クラウド事業者では、サーバの導入時期によってAMDプロセッサのサーバや、2つの世代にまたがるIntelプロセッサのサーバが同一データセンター内に混在しています。一方、最近クラウド事業に参入したベンダでは、同じタイプのプロセッサ、搭載メモリのサーバで統一されていることが、私たちのベンチマークで分かりました。

──── なぜベンチマークの結果を無料で公開しているのでしょうか。CloudHarmonyのビジネスモデルを教えてください。

Read氏 おっしゃるとおり、私たちはベンチマーク結果のすべてを無償で公開し、その内容についてもできるだけ透明性を維持しようとしています。利用者にとってこれらの情報はとても役に立つはずです。

私たちは独立した企業であり、特定のクラウドを支持したり推奨したりすることもありません。顧客には一般企業、クラウド事業者の両方があり、一般企業には適切なクラウドを選択するための助言を、クラウド事業者にはその事業者のサービスに関する分析や、競合企業に関する分析などを提供しています。

(新野注:同社がWebサイトで公開しているベンチマーク結果は無料で公開されていますが、ユーザーが一日当たり閲覧できる回数には上限があります。それを超えて参照する場合は有償となります)

──── 日本のクラウドユーザーへメッセージをお願いします。

Read氏 クラウドの選択にはさまざまな要因を検討しなければなりません。それは性能だけでなく、接続性や可用性、価格、サポートなど、さまざまです。特に米国外、日本からの利用ではネットワーク関係は重要なポイントで、米国や欧州にしかデータセンターがないクラウド事業者は、レイテンシなどによって性能に影響するため適切な選択ではないでしょう。

また、多くのクラウド事業者が性能表示に使う論理CPU性能は同じではありません。そうした点にも注意を払う必要があると思います。

(インタビューここまで)

ベンチマークでクラウド間に性能差があることが分かる

実際にCloudHarmonyが提供しているベンチマークは誰でも参照できます。CloudHarmonyのWebサイトを開き、メニューから[Benchmarks]をクリックすると、以下のような画面が表示されます。

ベンチマークの種類を選びましょう。ここでは[Aggregate Benchmark]から[LAMP Performance Metric]を選びました。続いて、比較したいクラウドの種類を選択します。

ここではIDCフロンティアの8GBメモリのLインスタンス(4CPU)と16GBメモリのXLインスタンス(8CPU)を選び、これとほぼ同じ仕様の他社のクラウドのインスタンスもいくつか選択しました。

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そして[Get Result]ボタンをクリックすれば、ベンチマークの結果を比較したグラフが表示されます。

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似たようなタイプのインスタンスを選んだつもりでも、その性能には大きな差があることがグラフで示されています。IDCフロンティアのインスタンスは他社と比較して良い結果となっていました。

これからクラウドを採用しようというエンジニアの方は、いちどCloudHarmonyのWebサイトでベンチマークの比較をしてみてはいかがでしょうか。

(本記事はIDCフロンティアの提供によるタイアップ記事です)

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