2013年、クラウドとストレージに関する予想。クラウドは業務アプリのプラットフォームであることを証明する、Software-Definedナントカは簡単じゃない

2012年12月19日

もう12月もすっかり後半。海外の記事では来年の予想記事が目に付くようになりました。ここでは、そんな記事の中から2つ、クラウドとストレージの分野での興味深い予想を紹介しましょう。

まずは、GigaOmの記事「What we’ll see in 2013 in cloud computing — Cloud Computing News(2013年のクラウドコンピューティング分野に見えるもの)から、各項目のポイントを紹介します。1位に業務アプリケーションとクラウドの関係が、そして5位にはSoftware-Definedナントカに少々辛口なのがリアリティを感じます。

What we’ll see in 2013 in cloud computing — Cloud Computing News

1.Proving the public cloud can handle enterprise apps
クラウドは業務アプリを実行できることを証明する

ミッションクリティカルな業務アプリケーションや、重要なデータをクラウドに持っていくことには高いハードルがあったが、来年はそうした業務アプリケーションをクラウドで実行する例が多く発表されるだろう。

2.Make-or-break for HP
ヒューレット・パッカードはのるかそるか

HPは多くの顧客を自社のクラウドへ移行させることができるか、それとも逃してしまうか。

3.It’s time for OpenStack to stand (or not) on its own
OpenStackは独り立ちする(訳注:Rackspace依存からの独立の意味)

Rackspaceの役割が後退し、多くのベンダの参加があったOpenSack。まだクラウド時代は始まったばかりであり、何が起こってもおかしくない。

4.Infrastructure now extends beyond the four walls of the data center
(インフラはデータセンターの四方の壁を越えて広がる)

グーグルはSpannerでデータセンター間を同期させて運用している。NetflixやFacebookも似たようなことをはじめている。これからはデータセンターの壁を越えてデータが同期していくだろう。

5.Software defined everything doesn’t get easier
(Software definedナントカは、簡単ではない)

Software-Defined Networkは2012年最大のバズワードであり、またSoftware-defined StorageやSoftware-Defined Datacenterという用語も同じように聞かれた。しかし、まだまだマーケティング用語の面が強い。

ビッグデータはさらに大きくなる

続いてはストレージ分野のメディアから。InfoStorの記事「Top Ten Storage Predictions for 2013」(ストレージ分野、2013年の10の予想)から、これも項目をピックアップします。

ここで興味深いのはテープがさらに成長するという予測、そしてフラッシュの先にあるフェーズチェンジメモリについて言及がある点でしょう。

Top Ten Storage Predictions for 2013

1.Big Data Becomes Bigger Data
(ビッグデータはさらに大きなデータとなる)

ストレージインフラとアナリティクスインフラは統合されていくだろう。

2.Cloud Backup Matures
(クラウドバックアップが成熟する)

クラウドへのオンラインバックアップが広がっていくだろう。

3.Hybrid Backup Evolves
(ハイブリッドバックアップの進化)

ビジネス部門は、クラウドとオンプレミスのもっとも効果的なバランスを見つけるようになる。大きな組織にとって、これはクラウドとオンプレミスのハイブリッドとなり、ネットワークバックアップもそれに対応するようになる。

4.Better Information Mobility
(情報モビリティの向上)

アプリケーションの仮想化が一般的になってくることで、データとアプリケーションのモビリティが向上する。

5.Tiering Sophistication
(ティアリングが洗練される)

SSDがデータセンターにとって一般的なものになり、それにしたがってストレージのティアリングも洗練されるようになる。

6.Bigger Archives
(アーカイブの大規模化)

古いコンテンツを長期的にアーカイブすることがより重要になる。

7.Object Storage Archives (オブジェクトストレージアーカイブ)

2013年は、非構造化データに対するオブジェクトストレージの利用を多くの組織が模索することになるだろう。そしてオブジェクトストレージのスケーラビリティはアーカイブの分野で大きな役割を果たすことになる。

8.Scale-Out NAS Gets NAStier
(スケールアウトNASはNASティアを形成する)

オープンソースやベンダ製品によるスケールアウトNASを用いたプライベートクラウドの構築が増え、それが加速するだろう。

9.Tape Grows
テープは成長する

テープの出荷総容量は、引き続きディスクの出荷総容量を上回り続けるだろう。

10.Phase Memory Arrives
(フェーズメモリがやってくる)

2013年にはPhase Change Memoryへの投資を見ることになるだろう。

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タグ : Software-Defined Network , クラウド , ストレージ



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