オラクルがMySQLのエンジンInnoDBを有料化? いえ、誤解です

2010年11月8日

「米オラクルがInnoDBストレージエンジンを含むMySQLを有料化した。許せん!」。先週末11月5日土曜日頃から、主に海外のツイッターでこうした発言が相次ぎ、ちょっとした騒ぎになっていました。

実際にはそんなことはなく、引き続き「MySQL Community Edition」にはInnoDBストレージエンジンが含まれており無料で利用できるのですが、5日には以下のようにMySQLのツイッター公式アカウントも「InnoDBは引き続き無料で提供される」と火消しの発言をする状況でした。

#InnoDB storage engine for #MySQL continues to be freely available under GPL, as part of the MySQL #Community Edition http://bit.ly/bz1hSUless than a minute ago via bitly

製品一覧が改訂されたのが原因?

誤解の原因となったのではないかと推測されるのが、MySQLのWebサイトのProductsのページ。以前はどうだったのかは分からないのですが、このProductsのページには「MySQL Standard Edition」「MySQL Enterprise Edition」「MySQL Cluster Carrier Grade Edition」の3つが紹介されており、それぞれ年間契約料金(Annual Subscription)が2000ドル、5000ドル、10000ドルと提示され、それ以外の選択肢はありません。

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(先週末の時点ではProductsのページにCommunity Editionの説明やリンクはありませんでしたが、上記画面のようにいまは先頭に追加されています。誤解を正すために修正されたようです)。

多くのツイートがこのページのURLを示していたことから、このページが誤解の原因と推測されますが、実際には無料で提供されるMySQL Community Editionのページは別に存在しており、この版にもInnoDBが含まれていることは明記されています。

オラクルはJavaをめぐってグーグルを提訴し、またOpenSolarisやOpenOfficeのコミュニティとの関係もぎくしゃくしている様子が報道されているおかげで、オープンソースに関する評判を落としている感があります。今回の誤解は、こうした環境が引き起したものといえそうです。

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カテゴリ RDB / NoSQL / ミドルウェア
タグ  MySQL , Oracle , オープンソース , リレーショナルデータベース


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