米国のIT業界はほんの少し昇給、日本の転職市場は全体的には低調

2010年2月12日

2010年の米国IT業界の給与は1.8%程度の上昇になるだろうという予想が、eWEEKの記事「IT Workers to Receive Slight Pay Increases in 2010」に掲載されています。

開発者の上昇率が高く、管理職は低いという予想

IT Workers Getting 1.8% Pay Bump

この予想を発表したのはComputer Economicsの「IT Workers Getting 1.8% Pay Bump」という資料。給与上昇率の中央値が1.8%になるだろうという予想は、過去5年間でもっとも低い上昇率だと説明しています。

資料では職種ごとの上昇率も紹介されており、それによるともっとも高い上昇率が予想されているのが開発担当(Developer)で2.1%上昇、続いて運用担当(Operator)で2.0%上昇。管理職(Manager)は1.7%上昇、経営陣(Exectives)は1.3%上昇と、職種が上になるにつれて上昇率が下がっている点は興味深いところです。

国内の転職市場は全体に低調

一方で今年に入ってからの日本国内での転職事情を予想しているのが、@IT自分戦略研究所の1月20日付けの記事「IT業界転職市場最前線 第9回 【転職市場】回復は遅れるも、募集職種に広がり」です。

記事の冒頭で、現状の転職市場を次のように総括しています。

IT業界の転職市場はにわかに復調の兆しが見られるものの、本格的なニーズの回復に至っている業界・企業は少ない。特にデザイナー、ネットワークエンジニア、プログラマ(ゲームプログラマを除く)の苦境が続いている。

業種ごとに転職が活発かどうかをこの記事では伝えています。見出しを追ってみましょう。

全体を捉えてみればまだまだ低調な転職市場の中で、ゲーム業界などの一部には活発さが見られる、というところでしょうか。

IT業界は日米ともに景気回復の途中というところ。こんなときに個人はどうすればいいかといいうと、僕の好きなエピソードを思い出します。それはRubyを開発したまつもとゆきひろさんのよく知られたエピソード。

まつもとさんがRubyの開発をはじめたのは、会社で仕事があまりなくて暇になってしまったためなのだそうです。それが何年も経った現在、大きく成長し成功した言語になっています。

不景気なときはじたばたしても仕方のないことがあります。じたばたせずに将来のために何かを仕込んでおいたり、景気が良くなったときのために準備をしておく。もちろん世の中そんなにうまく行かないのも分かっていますが、せめてそうやってポジティブに考えて乗り切っていきたいものです。

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タグ : IT業界動向 , 働き方



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