アドビがHTML5/CSS3のレイアウト機能強化を提案

2010年11月9日

2週間前に行われたAdobe MAXで、HTML5などのWeb標準や電子書籍/電子雑誌などへの注力を表明したアドビシステムズ。同社はさっそく、HTML5やCSS3を拡張した新しいレイアウト機能の強化を提案すべくプロトタイプのデモを公開しました。

技術部門のバイスプレジデントPaul Gubbay氏がブログにポストしたエントリ「Improving the Web for Digital Publishing」では、同社がWebKitを基にして行った拡張機能の紹介をしています。

アドビのプロトタイプ実装による自動レイアウト機能

説明は主に動画で行われていますので、そのキャプチャを見ていただくのがいちばん分かりやすいでしょう。基本的には美しい自動レイアウト機能を実現する機能です。

Androidの画面に表示されたレイアウト例。雑誌でよくある、アイキャッチ文字の周りに本文が流れているレイアウト。

fig

このアイキャッチの文字列を動かすと、本文のレイアウトも自動的に変わります。

fig

同じく、キリンが切り抜かれた写真に沿って本文がレイアウトされています。

fig

これもキリンを移動させると、本文が自動的にそれに追随したレイアウトになります。

fig

続いて、横向きの画面用にレイアウトされた誌面。

fig

画面を縦にすると、レイアウトが自動的に変更され、本文も再レイアウトされます。

fig

Web標準の表現力に期待

説明によるとこれらはWebKitを基にCSS3に対して拡張を行ったプロトタイプ実装とのこと。今後、WebKitのチームやW3Cに対してアプローチしたいとブログに書かれています。

現在のところHTMLやCSSではこうしたオブジェクトに対する回り込みのような柔軟なレイアウト機能は十分とはいえません。電子書籍/電子雑誌のレイアウトにはまだ物足りない状況です。しかしアドビのようにこの分野で経験とノウハウを備えた企業の貢献が始まることで、HTMLやCSSのようなWeb標準の表現力の高まりが今まで以上に期待できるようになってきました。

このエントリーをはてなブックマークに追加
follow us in feedly

カテゴリ Web技術 / JavaScript
タグ  Adobe , CSS , HTML5 , Web標準


次の記事
デルもクラウドサービス参入か。ワシントンにデータセンター用の土地を購入
前の記事
主要ブラウザのHTML5互換テスト結果、W3Cが公表。HTML5時代のブラウザ互換性は、より高くなる

カテゴリ



Blogger in Chief

photo of jniino Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed



新着記事 10本


PR - Books


fig

fig

fig