コメント欄のアウトソースサービス「TypePad Connect」はなかなかよいです

2009年4月 4日

このWebサイトPublickeyのコメント欄は、シックスアパートが提供しているコメント欄のアウトソースサービス「TypePad Connect」を利用しています。導入してしばらくは謎のエラーが発生したり、ボタンの名前が変になったりしたこともありましたが、ここしばらくは問題もなく、サービスとして安定してきた感じです。

Publickeyの立ち上げ前には、コメント欄をMovableTypeのコメント機能で運用するという選択肢も検討しましたが、TypePad Connectでアウトソースした方が導入も運用も明らかに楽そうだったので、それほど迷わずに導入を決定。今のところ、この判断は間違ってなかったと思います。

その理由も含めて、TypePad Connectのよいところを挙げてみましょう。

MovableTypeでコメント欄を運用する場合、Webサイトのレイアウトに合わせてテンプレートをいじるのが面倒なんです(そのままでも使えますが)。ところがTypePad Connectなら既存のWebページにJavaScriptを埋め込むだけでコメント欄が表示されるため、導入はとても楽でした。

スパム攻撃にはまだ遭遇していませんが、万が一遭遇しても自動的に排除処理をしてくれるはずですし、自分のサーバには負荷がかからないというのは運用者として精神的にすごく気楽にコメント欄を運用する助けになっています。

コメントに対して誰かが返事をすると、「こんな返事がきました」とコメント主にメールが行く機能も気に入っています。コメント欄て、コメントしたあとで何度も見に来たりしないので返事をもらっても気がつかないことが多いじゃないですか。でもTypePad Connectはコメントに返事があるとメールが届くようになっているので、コメント欄でのコミュニケーションがとても成立しやすいんですね。これはコメントする側としてとても快適です。

これが無料で提供されているのですから嬉しいですね。ただコメント欄アウトソースサービスはビジネスモデルがまったく確立されていないので、将来の有償化や、最悪の場合撤退という事態もありえることは念頭に置いておかなければなりません。

TypePad Connectにはもちろん不満や要望もありますので挙げておきます。

こんなところでしょうか。上から2つは単純にぜひ対応してほしいところ。謎の空白は、このページの下部を見ていただければ、「投稿」ボタンと不自然に離れたところに「Powerd BY TypePad」のロゴが表示されているのが分かると思います。

組み込み方法の説明は、いくつかのJavaScriptの断片を組み合わせてWebページに書き込むような説明になっているのですが、断片ごとにどんな働きをしているのかの説明がないので、どの断片とどの断片が必要なのかいまひとつ分からないんですよね。ソースを見て考えてようやく適切な組み込み方法が分かったので、もう少し詳しく解説してくれるといいかなと思います。そうそう、デフォルトだと本文全文を引数として渡しているようになっていますが、(試したところ)実はそんな必要もなく要約や先頭の数十文字程度でいいはずですよね。

さて、同種のコメント欄アウトソーシングサービスとしてDisqusがよく知られています。小川高広さんがブログで導入を表明されたことなどもあってかなり広まっているようすですし、エクスポートツールも提供され、なかなかよさそうです。機能的にはDisqusのほうが先行している分だけ充実もしていそうです。

僕がTypePad Connectを選んだのは、それほど大きな理由があるわけではなく、シックスアパートは日本法人があるので、今後正式サービス化されたなら何かあったときでも相談できるかもしれない、という点が1つ。もう1つは、まだTypePad Connectを使っているWebサイトが少ないので目立っていいのではないかという2つの理由からでした。あんまり目立ってなさそうですが。

とにかくTypePad ConnectにせよDisqusにせよ、コメント欄のアウトソースサービスはなかなかよいです。おすすめです。


このエントリーをはてなブックマークに追加 Bookmark this on Delicious     fig Follow Me  fig RSS

タグ : CMS

次の記事
LotusLive Engageβ レビュー ~ ソーシャルネットワークをコラボレーションと組み合わせた、IBMの野心的なSaaS第一弾
前の記事
Firebug 1.3 レビュー ~ Webサイト構築に必須のHTML/JavaScriptデバッガ

Loading...

Blogger in Chief

photo of jniino Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。新しいオンラインメディアの可能性を追求しています。
詳しいプロフィール


Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
RSSリーダーで : Feed





アクセスランキング - 過去7日間

  1. 特許庁の基幹システム失敗の背景にある、日本に…
  2. 国内の開発者が使っている言語、1位C、2位V…
  3. 特許庁の基幹システムはなぜ失敗したのか。元内…
  4. 英国政府、新ポータルGov.ukをクラウド、…
  5. なぜ米ヒューレット・パッカードは、一挙に16…
  6. OpenFlowベンチャーのNicira N…
  7. EMC、満を持してPCIe接続フラッシュスト…
  8. ライアン・ダール氏、Node.jsの開発リー…
  9. フラッシュストレージが最大500TB! 米N…
  10. 2012年1月の人気記事「グーグルのバグ予測…
  11. マイクロソフトの責任者が語る「われわれはどの…
  12. 「絶対落ちないシステムを作れ」という要件に、…
  13. ソフトウェアテストの30年前と30年後(前編…
  14. ソフトウェアテストの近未来を話そう(前編)~…
  15. ソフトウェアテストの近未来を話そう(後編)~…

最新記事 10本

バックナンバー



アルファブロガー・アワード2010受賞 Publickeyはアルファブロガー・アワード 2010を受賞しました! いつもご愛読ありがとうございます。









blog comments powered by Disqus