マイクロソフトが研究中の分散OS「Barrelfish」、スナップショットを公開

2009年9月28日

Barrelfishのホームページ。論文のほか9月14日付けのスナップショットもダウンロード可能

米Microsoft Research、スイスのETH Zurich Systems Groupが共同で「Barrelfish」と呼ばれる分散OSの論文やスナップショットを相次いで公開したことが海外のいくつかのニュースで報じられています。

Barrelfishは2007年から始まったプロジェクトですが、Webサイトでスナップショットが公開されたのは今回が初めて。そのBarrelfishとはどのようなものなのか、Webサイトの説明にはこうあります。

Barrelfish is a new research operating system being built from scratch in a collaboration between ETH Zurich and Microsoft Research, Cambridge.

Barrelfishは、Microsoft ResearchとETHZurichが共同でゼロから開発中のOSです。

We are exploring how to structure an OS for future multi- and many-core systems.

われわれは、将来のマルチ/メニーコアシステムに合致した構造のOSを模索しています。

We are motivated by two closely related trends in hardware design: first, the rapidly growing number of cores, which leads to a scalability challenge, and second, the increasing diversity in computer hardware, requiring the OS to manage and exploit heterogeneous hardware resources.

そして2つの密接に関連したハードウェアデザインのトレンド、1つはスケーラビリティを実現するべく急速に増えつつあるコア数、そしてもう1つはコンピュータハードウェアの広がりや、ヘテロジニアスなハードウェアリソースの進展が、この研究を推し進める原動力となっています。

こうした目標の下で研究開発中のBarrelfishは、マルチカーネルベースの分散OSという構造を備えているようです。公開された論文「[The Multikernel: A new OS architecture for scalable multicore systems]」から、図を引用しましょう。

fig

インターコネクトによって接続されたx86やx64、それにARMやGPUなど、さまざまなハードウェアの上で稼働するOS nodeが非同期メッセージングによって協調するようです。

公開された論文によると、現在の実装はインテルとAMDのCPUに対応しただけで、まだ本当のヘテロジニアスな環境に対応したものではないが、現在ARMへの移植を行っているところだそうです。

ちなみに、BarrelfishのWebサイトのいちばん下には、さりげなくこう書いてありました。

This web page was brought to you by a server running Barrelfish.

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