クラウドはどう使われるのか? 8種類のユースケースから得られた結論とは

2009年8月18日

Cloud Computing Use Cases | Google Groups

Cloud Computing Use Cases Whitepaper」という文書が公開されています。クラウドを企業やエンドユーザーが利用する場合、どのような利用形態や構成が考えられるのか、といったユースケースを包括的にまとめたドキュメントです。

作成したのはCloud Computing Use Case Discussion Groupで、その中心メンバーは、あの「Open Cloud Manifesto」のメンバー。とりまとめ役をIBMのDoug Tidwell氏が行っています。議論は、グーグルグループに設けられた「Cloud Computing Use Cases | Google Groups」で行われていました。

ドキュメントはクリエイティブコモンズの「表示-継承」でライセンスされており、商用利用や二次的著作物の作成などが可能になっています(そこで、このエントリにも同様のライセンスを設定しました)。

8種類のユースケース

ドキュメントではまず、クラウドのデリバリモデル3種類を定義しています。以下の紹介はドキュメントの内容を簡略化しています。詳細はぜひドキュメントをあたってみてください。

続いてデプロイメントモデルも4種類定義しています。

Community CloudやHybird Cloudまで含めた点は興味深いですね。そして、ユースケースのシナリオが8種類紹介されています。少し長いのですが、図を引用します。

fig 8種類のユースケースシナリオ

特に、エンタープライズとクラウドとの連係や、ハイブリッドクラウド、クラウドベンダを変更することなどがシナリオに含まれている点が、Open Cloud Manifestoのチームが中心になって作ったことを感じさせます。

ドキュメントの中では、この8種類のシナリオ1つ1つについて想定されるさまざまな要件を詳細に分析しています。

ドキュメントの結論とは

ドキュメントの最後に、想定したユースケースから導き出した今後のクラウドの要件として、以下の要素が求められるだろうとしています。

すなわち、クラウドの相互運用性のためには汎用の仮想マシン、共通のデータフォーマット、APIなどが必要で、かつ監視、計測、サービスレベル保証のための管理、ベンチマークなどが求められる。またアプリケーションや顧客の要求に合わせたさまざまなセキュリティも備えていなければならない。と同時に、物理マシンがどこに設置されているのかという情報も、多くの政府による規制にとって不可欠だろう、と結論づけられています。

Cloud Computing Use Cases Whitepaper

Creative Commons License
このエントリはクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。

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